「第7回心町家塾左官コース」
――今月の内容―― ・12/5 中塗り、漆喰
[参加理事]内藤朋博、亀井敏樹
今回は中塗りと漆喰を学びました。荒壁付けとは異なる土の配合や割れを抑える様々な工夫を教わり、左官の中でも大切な工程を理解しました。
中塗り仕舞い用の土練りと中塗り、漆喰仕上げ用の土練りと中塗りを行いました。ここでも重要になってくるのは土の配合です。通常の中塗りでは、荒壁付けとは違い、より水持ちをよくするため、砂ではなくスサで粘り気を抑えた土を作るように意識して行いました。
塗りつけの段階では、貫部分にネットを伏せ込んで割れを抑える工夫が印象に残りました。今ではネットを使っていますが、昔はネットの代わりに藁を使っていたのでその手法も練習しました。
写真1「ネットを貫に被せて塗る様子」
壁のもう片面は漆喰仕上げ用に塗り上げました。こちらの土は砂をきかせて収縮を抑えることを意識して練りました。「ともチリ」という、始めにチリ周りを塗る工程で使う土とその内側を塗る土でも配合を微妙に変えており、この工程の繊細さを感じました。
写真2「ともチリ」
中塗りの作業においては、下塗りの際にできた凹凸を中塗りで修正するのが難しそうで、中塗りより前の工程を丁寧にする必要があることにも気付けました。
[次回予定]
1/16 木摺り、板への下塗り
Comments