「第11回心町家塾左官コース」
――今月の内容――
・4/17 木屋町にてムラ直し
[参加理事]内藤朋博、亀井敏樹、内藤雅明
今回は久しぶりに木屋町の現場での実習でした。以前壁めくりでむき出しになった壁に水摺りとムラ直しを行いました。
今回は、中塗りをするための下地を整えるような内容でした。以前の壁めくりの際にむき出しになった壁は凹凸のムラが激しく、中塗りをすることができないので、全体をなるべく平らにするムラ直しという工程を行いました。
ムラ直しの前に大切な作業が水ずりとよばれる工程です。ここでは、土埃と水引を止めるために噴霧器等で水をたっぷり吹きかけ、その上から接着剤の役割をもつ粘い土を鏝圧をかけて薄く塗りつけました。そうすることでムラ直しの厚い土を支えられるようになります。
写真1「水ずりの様子」
ムラ直しでは、先程より砂を多めにした土を使い、2回に分けて塗りつけました。この時、貫の部分などの出っ張っている所は薄く、凹んでいる部分は多めに塗りつつも塗りすぎて剥がれないように調整して可能な範囲で平らにすることを意識しました。
写真2「ムラ直しの様子」
今回の講習では、練習台と実際の現場で勝手が違い、臨機応変に塗り方などを変える必要があったため、色々な現場を経験して自分の引出しを増やしていくことが大切だと感じました。
[次回予定]
5/15 木屋町にて中塗り
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