――今月の内容―― ・5/29 四方差
[参加理事]内藤朋博
「第10回心町家塾大工コース」
梁、柱の四方差の刻みが始まりました。ペアの墨付けのわかりにくいところを指摘し合って、気づきのある授業となりました。
男太、女太の込み栓の墨の付け方を忘れていた人が多く、もう一度復習をしてから刻みが始まりました。今回の四方差は生徒同士がペアになり、相手が墨をつけたものを自分が刻むという課題です。そのため、相手の指示書きがわかりにくい部分を見つけることができたり、裏面や小口といった場所にも補助墨を細かく書けば刻む側もミスが起こりにくくなるなど、配慮すべきことに気づくことができました。誰でも意図を理解して刻むことができる墨付けを心がけなければならないと感じるようになりました。
「女太を刻む様子」
休憩時間は今後行われる実践テストの内容確認や、授業予定である登り梁の勾配の話などをしていました。また、現在開講中の心町家塾庭コースの話題に触れ、庭コースの様子や京都の七石などについて軽く学びました。大工のことだけでなく住宅全体に興味を持って知ろうとする姿勢は素晴らしいと思います。この意識を保って、隙のない大工を目指してもらいたいです。
「梁同士をはめたもの」
[次回予定]
6/26 四方差
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