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心町家塾だより7月(左官一期)

「第三回心町家塾左官コース」

――今月の内容―― ・7/11 中塗り練習


[参加理事]内藤朋博、亀井敏樹、内藤雅明



 屋外で三和土風の実技講習を行う予定でしたが、天気予報によると雨の可能性があったため、今回は順番を変更し、屋内での中塗り練習を実施しました。土の配合から練り方、塗り方を教わり、実践することができました。



 まずは土の配合を学びました。土の配合は一概に決まりはなく、地域や現場の要望に合わせて変わるそうです。京都ではよく土、スサを入れてから練りをして、混ざったら水を入れるのですが、色々な段階のネタ(スサを入れる前のネタ、スサを多く入れたネタ等)を触って確認することで、中塗りに適した配合と、そうでない配合の違いを実感することができました。教わった後は、生徒が始めから最後まで土を配合し、それを利用して次の中塗りの練習に取り組みました。

写真1「土の配合」


 中塗り練習では、1人1枚(90㎝角台)の練習台を用意して、鏝の扱いや塗り方を教わりました。一通り教わった後は、塗っては批評を受け、めくるという作業をひたすら繰り返しました。間違った塗り方や癖に気づいたりして、それぞれのペースで成長しているようでした。まだ作業速度は亀井塾頭の何倍もかかってしまっていますが、精度は決して悪くないので、塾頭の教えが身についているようです。今後の実習では速度向上も目指していきます。

写真2「中塗り」


[次回予定] 8/8 木屋町現場調査、壁めくり














7月11日 第2回講習

左官コース講師レポート



三和土風(たたきふう)実技講習の予定でしたが、二日前の天気予報ではあいにくの雨とのこと。

屋外での施工であった為、屋内にて可能な、土による中塗り(なかぬり)練習としました。

左官技術の中で、とても重要な作業です。

中塗りとは、上塗り(うわぬり)(仕上(しあげ)塗(ぬり))を行う前、平らに形を整える工程。

上塗りで形を整えることはできないので、中塗りの出来は、仕上げに直結するのです。

また、上塗りをせずに中塗り仕舞という、形を整え、見栄えよく美しい表情にする事も京都ではよく見られます。


4人の生徒は黙々と1人1枚(90㎝角台)の練習台に向き合い、鏝の扱いや、塗り順序を意識しながら、少しの成長を遂げたと思います。

まだまだ現場施工に至るには達していませんが、基礎を知れば、後は練習あるのみ。

これからの成長を期待しています。



亀井左官店  亀井敏樹


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