「第4、5回町家建築塾」
第4回では、一般の見学者も見守る中、継手と仕口という技術について、講師から説明を受けました。
第5回からは、作業台の組み立ての終わった生徒から、継手を実際に墨付する段階に入っていきます。
少し遅れながらですが、作業台の組み立ても終わりに近づき、とうとう京町家の技術の本格的な伝授の段階に入りました。まずは継手、そして仕口です。最初に講師の斉藤さんに、継手と仕口の墨付の実演を見せていただきました。生徒達の墨付と比べてみると、スピード、綺麗さ、ともに圧倒的で、生徒達の目標がはっきりと目に刻み込まれたように感じます。
具体的には、継手の中でも蟻継ぎ、鎌継ぎ、台持継、追掛継について、仕口は蟻、三方差し、四方差しについて、それぞれの使われる場所やメリット、デメリットを教わりました。中でも蟻継ぎに関して、差し金の裏目を使い、蟻の角度を決める手順を教わったのですが、蟻首、蟻鼻の長さが決まると自ずと全ての寸法が決まるという、作業に直結する知識が得られ、大工としてのスキルが向上したと思います。塾長の話によると、墨付通りに刻むことがまだ正確にできておらず、スピードと正確さを上げていくことが今後の課題であるとのことです。実践を通して身につけていくことはまだまだあるように思います。頑張っていきましょう!
[次回予定] ササラ、側柱、人見胴付 (手作業)
Comments